2025年9月15日
貴団体は長年にわたり、函館の道南口説節をはじめ多彩な民謡を質高く伝承し、青少年に尺八・三味線・太鼓などの古典芸能を学ぶ機会を提供するなど、日本の伝統文化の普及と継承に貢献されました。森光子の奨励賞を贈ります。


基悦さんは1974年に民謡に出会い78年から民謡名人佐々木基晴に師事、93年日本民謡協会の全国大会で優勝 89年函館悦山会を結成。青少年に民謡、尺八、三味線、舞踊や歌舞伎などを学ばせる活動も開始し、伝統文化の普及と継承に尽力しています。



函館悦山会は夫で尺八奏者の故・悦山さん(本名・栄一、90歳)と基悦さんの二人で1989年に設立。2000年にはNPO法人「青少年と伝統芸能を育てる会」を立ち上げ、チャリティーを兼ねた自主公演「民謡ふれあいチャリティーショー」をこれまでに11回開催し、公演の収益から福祉団体への募金活動を継続, 地域での民謡界の活性化に多大な貢献をしている。また、教室は函館のほか、後志管内倶知安町や札幌市などにも広がり、現在、道内外に多数の門下生が在籍している。

基悦さんは佐呂間町出身。73年に民謡・三味線を習い始め、78年の函館に転居後、民謡名人の佐々木基晴さんに師事した。83年13回目の挑戦で初めて栄一さんが伴奏を務めの日本民謡協会全国大会で見事頂点に立つ内閣総理大臣賞を受賞する。2016年には同協会の民謡功労章も受章した。孫の中川麻衣さん(40)、古川亜美さん(36)の姉妹も内閣総理大臣賞を受賞している。





この度の受賞は、平成元年の函館悦山会結成以来36年に渡り、楽しい事嬉しい事、悲しい事、悔しい事も共にしてきた会員のみなさんの頑張りを認めていただけたことだと思っております。感謝と愛情と思いやりを大切にと会員には指導をして参りました。
日本の伝統芸能、技術だけではなく大切な心を育てていけるよう頑張らせて頂きたいと思っております。
函館悦山会 会主 小林 基悦
