2024森光子の奨励賞「美濃歌舞伎博物館相生座館長・小栗幸江さん」

主な活動記録

2024年11月10日

 貴方は岐阜県地歌舞伎保存振興協議会会長として、県内の30を越える各団体をまとめ、地歌舞伎(地芝居)の復興に取り組んで来られました。
今年は三十年来の交流があるハワイ大学の歌舞伎学術公演に尽力する等、率先して地域文化を守り続ける活動に対して森光子の奨励賞を贈り、その業績を讃えます。

50回を超える毎年の公演会には全国各地から観客が集まる
明治時代に建てられた芝居小屋を移築復元した美濃歌舞伎博物館相生座
1976年市川猿之助一座の杮落し公演により蘇った芝居小屋「相生座」

岐阜県は地芝居(農村歌舞伎)が盛んな地域。江戸の面影を残す芝居小屋が9つ現存している。
そのひとつ瑞浪市の相生座の座元で、小栗さんは54年目を迎える美濃歌舞伎保存会を率いて様々な活動を展開。

2024.9.28 長月公演 本能寺燃由
長月公演 稚児揃曽我敷皮
長月公演 与話情浮名横櫛
江戸時代から伝承されてきた貴重な衣装、小道具資料などを多数所蔵、美濃歌舞伎博物館

保存会としての活動
1)江戸時代より伝わる型の保存継承(毎年違った演目の上演活動)
2)江戸期より伝わる衣装カツラの保存と活用
3)芝居小屋「相生座」の保存活用(体験型の博物館として開館、貸小屋として協力)
4)次世代の育成(上記活動のボランティアの養成、三味線・化粧などの講座の展開)

化粧・着付け等を裏方としてサポート
化粧・着付け等を裏方としてサポート
観客に地歌舞伎の楽しみ方、舞台を支える裏方の仕事を話す小栗さん

父の遺志を受け継ぎ県内外で衰えかけた地芝居(地歌舞伎)の復興に尽力しています。
 また、衣装、小道具などを全国の関係者に貸し出し、三味線・化粧・語り・着付け等をサポートし、裏方役に徹している。
 娘も孫も地歌舞伎役者として舞台に立たせ、率先して地域文化を守り支援をし、目を見張る活躍をする小栗幸江さんです。

タイトルとURLをコピーしました